山田洋次「家族はつらいよ」を見た
山田洋次監督らしい、映画だった。
内容は
平田家のあるじ、周造(橋爪功)は、妻・富子(吉行和子)の誕生日を忘れて飲み歩くなどほとんど傍若無人な毎日を過ごしている。ところが突然、富子から離婚届を出され、判を押すよう頼まれる。本人はもちろん子供たちも激しく狼狽、ささやかな一家の平和な日々に激震が走る。
という始まり。
東京物語のリメイク「東京家族」と、全く同じキャストでの作品。
東京家族2と名乗ってもおかしくないほど、
作品の雰囲気もそっくりだった。
1つの言葉を頼りに、生きていけることって、確かにあるよね。
そう思えた。
言葉で伝えることの大切さ。
思いやりは、態度で表すこと。
これが、今回の映画で学んだことかな。
女の人の話は着地点がない
よく、女の人の話は着地点がなくグルグル回っている、
なんて言われるけど、確かにそれはあるかも。
今職場で、診断書も出さずに自称病気で一ヶ月以上休んでいる同僚がいるんだけれど、何の病気なのか、いつまで休むのか、病気というのは本当なのか?
という答えのない話を、女子社員同士、仕事が暇なときはずーっとしている。
時間潰しには、とってもいい話題で、ついつい私も話に入ってしまう。
こんなとき、女の脳を感じる。
夜
コードがゴチャゴチャやね。
仕方がない。
仕事で、長いもに巻かれてる。
仕事だから、仕方がない。
強力粉でクッキーを作った。
買い置きのお菓子がなかった。
強力粉しか無かったけど、
クッキーを作った。
強力粉と片栗粉と砂糖とバターと牛乳を混ぜて作った。
こんな、お菓子でも、子供は大喜びだ。
まあ、作るのが楽しいっていうのもあるよね。
さかなくんの言葉
けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。
広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。
同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。
中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。
ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。
でも、仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。
学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。
話を聞いてあげたり、励ましたりできなかったけど、誰かが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。
ぼくは、変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。
大切な友達ができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んだりしても楽しい思い出は残りません。
外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。
カルテット 3話 を見て思ったこと
面白かった。
今回は、泣けたーー。
確執があって20年も会っていない。
その父を、許せていないし、認められない。
でも、親なんだから、病院に行かなくちゃと、彼女なりに格闘してる。
その心を分かった真紀(松たか子)が、
「行かなくていいよ。もう帰ろう。」
と言ってくれる。
その展開にちょっと、びっくりした。
でも、とてもうれしかった。
常識に縛られて、苦しむことを、
他人の言葉が、救ってくれることってあると思う。
何年も前に、聴いた話
親が暴力をふるうけど、どうしようもないからと思っていた学生に、
担任の先生が
「そんな親、捨てろ!」と言ってくれて、
本当に、救われた。
というのを、思い出した。